「150周年…って、いったい何がおめでたいんだろう?」と言ってしまった!

……とはいっても、いったい何がおめでたいんだろう?
広報官として兵庫県にケンカは売ってません。売ってませんとも。
ただ、その意味を、一緒に考えてみたいなあと思っただけです。
だって、イヤじゃん。
「今日は俺の誕生日だからさ、祝ってくれよ、ウィー!」みたいなかんじだと。
あなたは「○民」ですか?
「兵庫」って何だろう?
ということを、兵庫県広報官になってから毎日考えています。
兵庫県庁で見る資料には「県民」がいっぱい現れます。
んでも、もし街に出て、「『あなたは○民です』の、○の言葉を入れてください」と尋ねたら、「神戸市」民や「新温泉町」民や「淡路島」民という答えが返ってくるのではないかと思うんですよねー。
「I am 兵庫県民」、と答える方、いらっしゃるかしら?
ただ一方で、この「日本一多様な」五国からなる土地には、約550万の「兵庫県民」もいるのです。私も、そのひとり。
だから、150周年の節目に、むしろ聞いてみたいなと思いました。
「あなたにとっての兵庫県って、何ですか?」と。
君の前前前世よりは、たぶん最近。
150年前に生まれたひとは、たぶんいまもう地球上にはいないけど。私の場合、
☑ 母が1940年生まれ(ジョン・レノンと同じ年)。
☑ 祖母が1913(大正2年)生まれ(森繫久彌と同じ年)。
☑ 曾祖母が1913年(明治28年)生まれ(ベーブ・ルースと同じ年)。
☑ そのお母さんが、おそらく明治元年くらいに生まれたのだろう。
☑ とすると、そのお母さん(曾曾曾祖母?)くらいが、幕末から明治を駆け抜けた……のかもしれない。
そっか、坂本龍馬とか西郷隆盛とかと同じ時代に、私の曾曾曾祖父母とかも生きていたんだなあ。
じゃないと、私がいまここにいないものね。
ひょっとしたら幕末の志士たちに、おまんじゅう売ったりしたこともあったかもしれない。
もしもみんなの曾曾曾祖父母(私の小学生になる娘から見ると、もうひとつずつ世代が遡るから、曾曾曾曾祖父母)が兵庫に生きていたとしたら、すれ違った可能性があるのは、このひと↓
初代県知事・伊藤博文。まだ20代。のちに日本国の初代総理大臣になる、ずっと前。
とはいえ、「前前前世」よりは、たぶん最近。
そのすべての瞬間が、いまの兵庫に。
というわけで、150周年を記念して、私たちの過去を遡ってみて、未来へと羽ばたいていく、そんな動画をつくってみました。
明石海峡大橋の開通、ポートピア’81、新幹線の開通……兵庫の「あのとき」、あなたは、あなたのお父さんやお母さんやおじいちゃんやおばあちゃんは、何をしていましたか?
震災もありました。終戦もありました。そのすべての瞬間に、この土地にいたすべてのひとたちが一生懸命生きて、生き抜いて、いま私たちがいるこの兵庫があります。
そして、これからの兵庫をつくるのも、他ならぬ私たち。
未来に羽ばたくこどもたちのロールモデルとなり、この背中を超えていってほしいという強い願いを込めて、動画の最後には、新バージョンのはばタンが登場します。
5分くらいの動画です。
なにかのときに、ご家族で、お友達と、ちょっと見ていただけたら、めっちゃ嬉しいです!
(150周年イベントでも上映されたりしていますので、よかったら見てみてくださいね~!)