”岩津ねぎ” VS “カルソッツ”、そして幻の祭復活を願う!

「解禁ですね!」「いやー、今年も!」なんて県庁界隈でチラホラ聞こえてきたので、「ボジョレーヌーヴォー」の話だと思っていたらね。
ネギでした。
「岩津ねぎ」という、但馬地方は朝来市(あさご。天気予報に出てくるから慣れたけど難読地名だよね。兵庫県の真ん中の北くらい)で栽培されたものだけが名乗ることができる、ブランドおねぎ。
毎年、11月末~3月末までの期間限定で出荷され、その「甘さ」「太さ」「柔らかさ」で、日本三大ネギと呼ばれるらしいです。
<画像:三田まほろばブレッツァ(売ってます)>
いやいや、スペインのカルソッツには、負けるでしょ。
ふっふっふ。しかし、そんなことで私は驚かない。
スペインのカタルーニャ地方(バルセロナがある地域)には、「カルソッツ」という、世界に誇るトロトロ甘いおネギがあるのだ。
(なんでも、テレビの『世界の果てまでイッテQ』で、宮川大輔さんも来られたそう)
私も一度、地元の方の別荘にお招きいただいて、本場の食べ方を体験させていただいたことがある。
(※キラキラはしてません)
▼<カルソッツの作り方>
①ネギの外側が真っ黒けになるまで、直火でごうごうごうごう焼く。
②真っ黒になった皮をむく。とぅるん、と、やわやわアツアツの中身が出てくる。
③サルサ・ロメスコ(アーモンド、ニンニク、トマト、パプリカ)につける。
④天に向かってあーんと口をあけ、飲む。
一昨日の、スペインのカルソッツ画像、到着。
スペインでも、そろそろシーズンだわ。
と、現地の友人でライターのmiwaさんに問いかけたら、「行ってきました!」と、マドリードにあるカタルーニャ料理レストラン「Can Punetes」(←私も通ってた!)での写真を送ってくれました!
(©中村美和/todomadrid.info @Can Punyetes Madrid )
ほら、真っ黒でしょ!!
黄色いのが、サルサ・ロメスコ。
(©中村美和/todomadrid.info @Can Punyetes Madrid )
あ、一緒に食べているのは、カタルーニャ料理のトマトパン(パン・トゥマカ)だわ~。お腹ぐうぐう。
で、素材のネギがこちら。
(©中村美和/todomadrid.info @Can Punyetes Madrid )
見てみて、超立派なネギでしょ!
……と見せびらかしていたら、隣の席の但馬人Nさんが、ニヤリと笑いました。「いや、岩津ネギの方が、ぜんぜん立派ですよ」
<画像:三田まほろばブレッツァ>
どや! どっちや!!!
と、Nさんが、続けてまさかのカミングアウト。「あ、それ、僕やったことありますわ。その……『大屋カルロなんとか』、って。ネギの被り物して」
……え?
「大屋カルロなんとか」とは。
大屋とは、「旧・大屋町」というところで、いまは合併して養父市になる地名なのだという。んーと、但馬ね!
そこに「おおやアート村 BIG LABO」という、廃校を利用したアート体験施設があって、そのイベントとして「大屋カルソッツ祭」が行われたのだそう……宮川大輔さんで有名になる2年前!
探したら、youtubeに動画があがってました。
こどもも大人もみんなでネギの衣装をつくって、そして、バルセロナ在住アーティスト方が来られていて、地元オリジナルレシピ通りに乳鉢でサルサ・ロメスコつくって、みんなでネギをあーんとしている。楽しそう~。
この画像は、2014年。イベントは、この前後に2、3年行われたそう。
(※いまは11月に「収穫祭」として行われており、チャレンジングな企画のカルソッツはやっていないそうです)
あーん、幻といわれる岩津ねぎを、カルソッツで食べてみたいー!!!!
Nさん「めちゃめちゃ美味かったですよ! 炭で焼いたんですけどね。ネギとは思えない甘みが」
うおおおおおお!!!!!
誰か、一緒にやらへん???
カタルーニャ出身のイニエスタ選手も喜ぶはず、きっと!!
▶岩津ねぎ(JAたじま)
栽培の様子や、レシピも載ってました!
(写真提供)
▽三田まほろばブレッツァ
但馬牛をはじめ、兵庫県各地の食材を揃える、レストラン&食料品店があつまった施設。2018年6月オープン。アクセスの良い三田で、兵庫の五国の味を楽しめるのね!▽Can Punyetes Madrid(スペイン語)
バルセロナをはじめスペイン国内に4店舗展開する、カタルーニャ料理レストラン。私はブティファラというソーセージのランチをよく食べに行ってました。この季節、カルソッツの画像をいっぱいみられます。▽Todo Madrid(日本語)
Miwaさんがライターをつとめるマドリード情報ウェブサイト。(本人が食いしん坊なので)バル情報が充実。