ちゅーちゅー馬力で、つるつる……香美町の清水さんだけがわかる但馬弁。

最近、但馬パワーに押されている。
お隣の席のNさんも但馬なら、左手の席に座る涼やかな美女・広報専門員の清水奈緒美さんも但馬出身。
で、そもそも、「但馬」というのがどこなのか、何度聞いてもよくわからない。
なので、「まんが兵庫の歴史」を開いてみた。バッ。
城崎、竹田城跡、明延、神子畑、生野銀山……がある緑色が、但馬地方。
城崎の左下、黄色い星が、Nさんの出身地のあたり(「竹野の山の方」)。
その左上、湾に面したピンクの星のところが、清水さんの出身地(香美町)。
その距離、20km足らず。車でも20分程度。
なのに、言葉が通じない! らしい。
今日は、「香美町の清水さんだけがわかる但馬弁」の巻を。
①ちゅーちゅー馬力。
昔々のこと。ある日、香住の正直な漁師が昼飯におむすびを食べようとしていたところ、ころころころりんと転がってカニの穴の中に入ってしまった。それを喜んだネズミたちのために、漁師は毎日おむすびを持っていった。そんなある日、嵐になって座礁した船で漁師が途方に暮れていると、浜からそれはそれはたくさんのネズミが急ぎ慌てて泳ぎ着き、みんなでめいっぱい船を押して、座礁から救い出してくれた。なんて力だ! これを「ちゅーちゅー馬力」と呼ぼう!
……というわけではないようなのですが、「全速力で」という意味で、「ちゅーちゅー馬力」と使うそうです。
<例>「これ、おばあちゃんんところに持っていって~」「わかった! ちゅーちゅー馬力でもっていくわー!」
②つるつるいっぱい。
やっぱりアレだねえ、冬の寒い夜なんかに、鴨すきでもやっつけてね、締めにお蕎麦をつるつるっとしながら日本酒をキュッと一杯ひっかけるのが、アレだ、オツってもんだろう?……とかじゃなくて。
「すりきり一杯」「山盛り一杯」という意味で、「つるつるいっぱい」というらしいです。五感が可愛い……。
<例>「ねえ、お砂糖ってどんだけ入れるんだっけ?」「つるつるいっぱいよ~!」
③「あとは、のろげんげのことを、どぎ、とかいいますね」
……清水さん、ごめん、なんのことやらさっぱりわかりません。
すると、それを聞いたNさんが、「そうですか。僕のところでは『ぐべ』って言いますわ」
いや、あの、「どぎ」も「ぐべ」も、というか、だいたい「のろげんげ」が何か、さっぱりわからないのですが……。
ちなみに、世の中には、「但馬弁スタンプ」が数多く出回っているそうです。
ちゅーちゅー馬力で、チェックだよ♪
▼清水奈緒美さん(兵庫県広報専門員)
兵庫県香美町出身。神戸市内の外資系ホテルでの勤務、
兵庫県の親善大使「フラワープリンセスひょうご」などを経て、2013年10月から兵庫県広報専門員に。 県関係イベントの司会や、テレビ番組などで、見かけていただくことが多いかと思います!
清水さんはヒョーゴピックスでアジアパシフィックマスターズゲームズの挑戦レポが連載中です!