誰も兵庫県って言わない。-U5H兵庫五国連邦プロジェクト第1夜

兵庫のすがた

私は、兵庫県
”けれども”
「播磨/神戸・阪神/丹波/淡路/但馬」です。

いや、兵庫県の広報やのに、それかいな?

と、自分たちで企画しながらも突っ込みそうになるプロジェクトが、今年(2019年)、スタートしています。
どうしてこんなことをやったのか?

話題になりたかったから?

いやいやいやいやいや。

……というあたりを、少しずつ、ご紹介させていただきます。

 

誰も兵庫県って言わないんだもの。

Where are you from?
あなたはどこ出身?

そう聞かれて、故郷の名前を答えるとき。
なんかさ、一緒に、いろいろ思い出したりして。

小学校の登下校の風景。
必ず食べるソウルフード。
お母さんの口癖。
駅前の光景。
雨上がりの匂い。

 

ふるさとの名前を口にする、というのは
なんだかとってもうれしいことだと思うのです。

 

ある日、私は気づきました。
『クイズ・兵庫県人100人に聞きました』みたいな企画が仮にあったとしたらですよ、きっと答えはこんなかんじ。
(※身近なひとにきいてみました)

「神戸出身」
「淡路島です」
「姫路(姫路市じゃなくても)」
「神戸の北の方」
「芦屋」
「城崎温泉のあるところ」

……兵庫県のひとって、誰も「兵庫出身です」って言わねえ!
(※なお、神戸市内で問いが発せられて、兵庫区の人が答える場合を除く)

 

どゆこと?
兵庫県広報官としては、わりと愕然とする事実です。

えーっと、兵庫県を広報する仕事だがね、あたしゃ。

 

兵庫のすがた

 

 

 

「ふるさと」は、誰のもの?

 

ここで「おりゃー! 兵庫県って言わんかい! 言わぬなら、言わせてみせよう、兵庫県! プロモーション大作戦~♪」とアクセルを踏むのか。
果たしてそれで、誰かが幸せになるのか。

私たち兵庫県広報戦略課は、一度立ち止まって考えてみることにしました。

 

そもそも兵庫県は、ここに住んでいるみなさんに、どういうかたちでお役に立つのが、いちばん良いんだろう。
もちろん目的は、みなさんそれぞれが、より幸せになることです。
(※「地方公共団体は、住民の福祉の増進を図る」って、地方自治法第2条に書いてあるんだもん)

それが目的ならば、方法もまた、「みなさんそれぞれが、いちばん幸せになる方法」でないといけない。
県が、「わしの知名度上がったもんね~。ワッハッハッ」と自己満足している場合ではないんです。

 

私たちは(実は)何か月もかけて、業務の合間に、話し合いました。
兵庫県の広報として、どうするのが、いちばん良いのかということ。

自分たちの考えだけでなく、県として発表しているビジョンや条例の言葉、これまでの事業など、たくさんの資料も見直しました。

その結果、兵庫というこの土地では、ここに暮らしているひとたちが主体的に活動をしてきた歴史や誇りがあることを、あらためて再発見しました。
とすると、兵庫県としても、「住民が主役である」ということを、とても大事にしなくちゃいけない。

 

たとえば、「ふるさと」も、主役である住民ひとりひとりのもの。
兵庫県が、「あなたの『ふるさと』は、〇〇と呼びなさい」と指定したりするのは、失礼だ。

なので、「I am from 〇〇」を決める権利は主役であるみなさまおひとりおひとりにあることを、兵庫県広報戦略課としましては、あらためてしっかり確認したのです。

 

当たり前ですが、ふるさとは、あなたのもの。
あなたの固有の経験、記憶、思い、それらが「ふるさと」。

 

 

→ つづきます。

▶これは、U5H兵庫五国連邦プロジェクトの話です。
https://u5h.jp/

 

 

 

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