“映える明石城”にしてみせる。

広報専門員の清水奈緒美が、
明石城築城400周年記念事業担当 公園緑地課 職員 生田聖佳さんにお話を伺います。

「ショック…なんで私が400周年担当?!」。公園緑地課3年目の今春、何の前触れもなく、同課の特定プロジェクト班=明石城築城400周年記念事業へ配属が決まった際の生田さんの心の声だった。
周年を迎えるにあたり、明石城は、櫓と石垣の漆喰が塗り直され、うっそうとしていた木々が剪定され、約380mもの長い石垣があらわになった。天守こそ建てられなかったが、明石城は西国大名や明石海峡を見張るという重要な役割を担った城だ。

この記念事業では、3月23日の開会式典から11月末まで60を超えるイベントを行う。生田さんは、各イベントの詳細を詰め、当日の運営管理をし、公式インスタグラムでの発信を行ったりしている。

4月から職場となった明石公園。“情報として知っている” のと “実際に見て知る” のとは訳がちがった。「すごいと思いました。戦争や大震災で被災したけど、それを乗り越えて今もきれいなまま櫓が残っている。400年前の櫓ですよ。全国に三重櫓は12基しかなくて、そのうち2基が明石城なんです。しかも櫓の2~3階まで見られるのは今だけ!」。

明石公園には、歴史的な価値に加えて公園としての魅力もある。
「芝生があって、水辺もあって、競技場とかコートもある。しかも入園無料で駅チカなんです! 姫路城ほど知られていないのがもったいない。意外だったのが、来園者のマナーの良いところ。ゴミ箱を置いていないのに、思っていたよりも苦情やポイ捨てが少ないんです。地元の人に愛されてるからなんだと思いますね」。
このGW中は、日替わりで大型イベントが開催され、生田さんもその渦中にいた。
帰省しただろう人が「お城、キレイなったんねぇ」と話していたり、武蔵の庭園を見た若い子が、「インスタ映え~!」と言ったりしていたそうだ。(インスタ映えするのかは置いといて。)

「来てくれた人が楽しそうにしているのを見ると、異動を聞いた時の衝撃も、『明日仕事かぁ…』っていう気分も払拭されます。すごくうれしい。やってみて思いました、“若い人にもっと目を向けてもらって、SNSで発信してもらいたいな” って。
なので、8月のキャンドルナイトで使う灯籠もそこらへん意識してオシャレなものにしたいんです」。チーム唯一の女性職員としての手腕が発揮され、“映える明石城” を見られる日も近そうだ。

インタビュー後、園内をぶらぶらしてみた。ピクニックに来ている親子、観光バスで乗りつけた団体客などいろんな人がいろんな目的で往来している。NYのセントラルパークは大都市にあって、緑あふれるニューヨーカー憩いの場だが、まちの人になくてはならない点、施設としてのポテンシャル、「明石公園は同じ都市型公園として何ひとつ負けてないな」と思った。

園内図を見ながら、ふと、「あ!中学生ん時、テニスの大会に来たの、明石公園だったわ」と記憶がよみがえった。
緊張で会場なんて覚えていないと思っていたが、私のような “実は昔に”、あるいは “小さいころ家族で” 訪れていたパターンは数限りなくあるだろう。
私の思い出、み~んなの思い出が刻まれ続けて “400年” だぞ、こっちは(笑)。

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