一緒に汗かいて、顔合わせて |vol.015

広報専門員の清水奈緒美が、神戸県民センター 県民交流室 企画防災担当班長の伊東政彦さんに突撃インタビューをした。

 

昨年夏にできた新長田合同庁舎。

建物正面でひるがえる県旗&市旗が、まさに県市合同のシンボルだと言わんばかり。1階がガラス張りなのもなんとなく入りやすい雰囲気で、入るや否や、なんと「貸しキッチン」があるではないか!

庁舎というよりオフィスと呼びたくなるおしゃれな新庁舎に移転した神戸県民センターの伊東さんにお話を聞いた。

新天地。まず、一緒にイベントをして汗かく。

「昨年4月に県民センターに異動して、最初は『え?庁舎移転?8月に?』というくらいの認識で。で、『新庁舎開設を契機とした新長田の活性化事業』を担当することになったので(肩書きは企画防災担当ですが・・笑)、まず、地元の商業組織の会合に通い始めました」。伊東さんは振りかえる。「地元も歓迎したいというのがあったし、『実際、自分らもイベントとかでまちに入っていかなあかんな』ということで、フェニックス共済のPRもかねて催しに参加したんです。風船配って、はばタン連れて‥ってしました。

地元の活性化のために、補助金出すという方法もあるんでしょうが、『僕らも汗かきますよ』っていうのを知って欲しかったですし、自分らも『どういう商店街で』『どういう人が来るのか知らないと』と思ったので」。引っ越し後は、もとからあった地元イベントや、震災25年の県事業と共催したものなど…風船づくりの上達という副産物を得ながら、どんどんイベントに加わっていった。

そして、オール新長田で意見を出し合う

秋。県・市・関係機関、地域団体、商業者等が集まって、まちの活性化を考える「地域連携会議」がスタートした。「設置にあたっては、『誰に集まってもらうのか』、『会議の設置要綱をどうするか』、そこは試行錯誤しましたね。で、第1回は、それぞれのメンバーが『どんな活動・イベントをもっているか』『どんな連携活動をしたいか』を出し合って、次に、それを、イベント系、清掃、緑化‥と仕分けしていって、実行するためのプロジェクトチームを作って動いていきました」と伊東さん。無論、伊東さんも自ら、清掃活動に参加。

 

「掃除してたら、『ついでにわしらのとこもしといて』と遠慮のないまさかのリクエストも‥」と下町らしいエピソードも添えてくれた。他には、緑化プロジェクトや、職員が長田の歴史や産業、グルメなどを講座とまち歩きで学べるプロジェクトなどが動いているという。さらに、「知ってたら行ったのに~」ということがないよう、庁舎周辺でのイベント開催日が近づくと庁内放送を連日行ったりしているという。

新参者ゆえ、きっちり行き届かなかったことも‥

しかし、やはり、地域での活動歴が浅いがゆえの行き違いもあったそうだ。「根回しが十分にできず、地元の方から指摘を受けたこともありましたが、裏を返せば、一緒にやっていきたいっていう気持ち、期待感があったからやなって思ったんです」と伊東さん。実際のところ、地元では、歓迎の提灯を商店街にぶら下げて祝ってくれたり、「地元のお店使ってくださいね」と庁舎職員専用の特典付きカード「マチカ」なるものを導入してくれたりと、歓迎されている部分も。

庁舎完成を祝って阿波踊りの演舞が行われた

一方、「長田には再開発25年のなかで、地域と行政間や地元同士でもいろいろなことがあるんですが、今回の移転が大きな機会だと思って、一生懸命、足を運んで声かけしたところ、『県と市、頑張ってもらっておるんで、地元も一緒に参画していきたい』って言ってもらえて…」と伊東さん。「将来、長田に県立総合衛生学院が移転してくるんですが、若い人にとっても魅力あるまちにしていかないといけないですね。10年後か20年後か、連携の成果がいつ出るか分からないですけど、みんなで一緒に協働して歩いていけたらと思います」と取り合った手の向こうを見つめる。

なるべく体面で話す!これ大事!

最後に伊東さんに、人間関係づくりの心がけについて聞くと「電話で済ませられる調整も、なるべく対面で!これ大事!」とのお答えが。なるほど。やはり、人と人。顔を合わせて話すことは、関係づくりの基本なんだな。「でも、今の職場になって、お付き合いも増えたからか、お小遣いが足りなくなって…嫁さんに『いついつの残業代から見てくれへんやろか』って…家でも、調整、調整ですよ」と自虐気味に笑う。だが、その優しさが残る言葉尻に、なぜか私は、伊東さんの“調整役のプロ”としての技量を感じずにはいられなかった。

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